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設備のいろいろ②・ドームの形

2. ドームの形

ドームの違いは大きさばかりではありません。形にも違いがあるのです。といっても、三角や四角のドームがあるわけではありませんよ!(それではドームとは言いませんしね)

かつてプラネタリウムのドームといえば、お椀を伏せたような形が定番でした。これを水平型(フラットドーム)といいます。一方、1990年代以降の大型施設に多い、お椀を斜めにしたような形のドームは傾斜型と呼ばれています。

水平型と傾斜型の比較傾斜型の特長は、水平型では見えない地平線より下まで星を映し出せることです。

地球上にいる限り、地平線以下の星を見ることはほとんどありませんから、プラネタリウムの星空を「地上で見た星空の再現」と考えれば必要のない要素かもしれません。しかし「宇宙空間で見た星空」と考えた場合、足元よりさらに下まで星で埋め尽くされる演出は、なかなかの見ごたえです。
また地上の風景などの映像も、水平型に比べて大きく映し出せます。
このようなドームは、プラネタリウムを「劇場」としてとらえたものだといえるでしょう。

プラネタリウムに様々な映像演出が加えられるようになり、一時期、傾斜型のドームが多く造られました。そういった施設の中には、プラネタリウムとは別のプログラムとして、映像のみの作品を上映しているところもあります。

しかし、このタイプの施設にも弱点があります。
傾斜ドームでは空全体を一度に映し出せないため、空を見渡しながら星空の動きを学ぶような学習目的の投影には、やや不向きな面があるのです。また、星空をゆったりと眺めるような演出も、どちらかといえば、頭上がすべて星空になる水平型のドームのほうが適しているかもしれません。

水平型と傾斜型のどちらがよいかは、個人的な好みによるところが大きいでしょう。
どちらか一方を見たことがない方は、ぜひ両方を見比べてみてくださいね。

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