楽しむコツ・マニア編① 双眼鏡を使ってみる
基本編の内容をあらかた終えて、もっといろいろ試してみたいという方にむけて、少々マニアックな楽しみ方もご参考までにお伝えしたいと思います。
といっても今回の「双眼鏡を使う」は、さほどマニアックではないかもしれません。なにしろ施設によっては、双眼鏡の貸し出しをするところもあったほどなんですよ!(※コロナ禍後は中止しているかもしれません)
なおこれは、投影機が比較的新しい施設に限られるので、ご注意くださいね。
従来のプラネタリウムは、肉眼で見えないものは簡略化されて作られていました。例えば天の川の表現にはフィルムを用いて、淡い光の帯として投影する、といった具合です。
ところが最近の高性能な投影機の中には、天の川も全て恒星として、精密に作り込んでいるものがあるのです。普通に見ると従来同様「ぼんやりした光の帯」のように感じますが、双眼鏡で見ると、実物さながら無数の星がひしめき合っている様子がわかります。
同様に、星がまばらに集まった散開星団や、ボール状になった球状星団、あるいは大きめの散光星雲や系外銀河など、たくさんの天体が双眼鏡での鑑賞に堪えうるほどリアルに、緻密に作り込まれています。
というわけで、こうした投影機を使用している施設なら、投影中に双眼鏡で「星空さんぽ」が楽しめるかもしれません。(双眼鏡で楽しめるかどうか、事前に施設に確認してみるのが確実です)
ただし!
マニア編というだけあって(?)、この楽しみ方、特に天体を見てみるのは、プラネタリウムや実際の空でそれなりに鑑賞・観望をしたことがある人向けかも。
双眼鏡を使う前提の番組であればいいのですが、通常の投影中に双眼鏡で天体を探そうとすると番組自体が楽しめませんし、目的の天体の位置を知らなければ見つけられないかもしれません。
また、双眼鏡で見る天体は、天体写真のようにくっきり鮮やかではないことにも要注意です。実際の空で見たことがある人なら「ああ、そうそう!」と楽しめると思いますが、肉眼で見たことがない人は写真のイメージと比べて「モヤッとしか見えない??」とガッカリしてしまうかも?
まずは基本編の楽しみ方でプラネタリウムを満喫して、天体観望会などにも参加してから、チャレンジするとよさそうですね!