楽しむコツ・基本編③ 特別番組を見る
「番組を選ぶ」で、同じ施設でも数種類の番組を投影している場合があることをご説明しましたが、通常公開している番組以外に、定期的に特別番組を投影している施設もあります。
たとえば、いつもはオート番組のみでも、定期的に生解説で投影を行ったり、あるいは星空と音楽鑑賞をメインにした大人向けの番組を投影したり。
このような番組は、通常の一般公開番組以上に、スタッフの色(カラー)がとてもよく出ます。
というのも、特に普段メーカーやプロダクションが制作したオート番組を投影している施設では、スタッフの腕とセンスの見せ所でもあるのです。
「一味違うプラネタリウム」を楽しんでもらおうと試行錯誤を繰り返して作り上げた番組ですから、いつもとはガラッとちがう雰囲気が楽しめるかもしれません。
そのほかに、対象を絞った特別番組を投影している施設もあります。
たとえば、妊婦さんを対象にした「マタニティープラネタリウム」。
これはお腹に赤ちゃんのいるお母さんに、星空を見てリラックスしてもらおうという趣旨の番組ですが、また星空だけでなく、助産婦さんの講演や、マタニティーヨガの講習が行われたりすることもあるようです。
ある施設の職員の方によれば、「おなかの赤ちゃんと一緒に見た星空を、赤ちゃんが大きくなった時に、また親子で見に来てもらえれば、と思います」とのことでした。おなかの中で一緒に見た星を、また二人で…なんて、ロマンチックですね!
また、乳幼児と一緒に見られる「もし赤ちゃんが泣いてもお互いさま」という特別番組も、各地で増えてきています。
さらに、施設は限られますが、耳の不自由な方に向けて字幕や手話を取り入れた番組が投影されることもあります。また点字のパンフレットを用いて目の不自由な方も楽しめる「視覚障害者対応番組」が投影された実例もありますので、今後こうした番組が増えてくるかもしれませんね。
お近くの施設で特別番組が投影されているかどうか、一度調べてみてはいかがでしょうか。